過去の記事 RSSicon

覚せい剤被告に無罪/採尿検査を証拠採用せず 2002年8月7日 
このエントリーをはてなブックマークに追加

 
  【沖縄】今年1月、具志川市の自宅で覚せい剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われた男性(39)の判決公判が6日午後、那覇地裁沖縄支部であり、早田尚貴裁判官は無罪を言い渡した。「不当な身体拘束による覚せい剤使用検査の採尿は違法」と無罪を求めていた弁護側の主張を全面的に認めた。検察側が証拠として提出した「採尿検査鑑定書」では覚せい剤の使用を示す陽性反応があったが、「手続きの違法は明らかで、証拠として排除すべきだ」との判断を下した。
  これまでの公判で、検察側は「覚せい剤使用による精神錯乱状態で、自宅で暴れていた男性を具志川署員が保護措置した。採尿も任意」と主張。一方、弁護側は「家族と口論しただけで錯乱しておらず、警察職務執行法の保護要件にもあたらない。施錠された保護室に10時間以上入れるのは違法な拘束で、令状主義に反する。その状態での採尿は無効」と無罪を主張していた。
  早田裁判官は「被告は警官の指示に素直に従い、理性的な判断があった。保護室への収容は保護要件を欠いたもので、重大な違法。違法性を帯びた保護措置下での採尿も相当でない」と述べ、検察側の主張を退けた。
  さらに「保護措置に関与した警官らは、その機会を捜査目的で利用した疑いも払しょくできない」と指摘。「採尿を証拠採用することは、将来の違法捜査の抑制の見地からしても相当ではない」と述べた。
  弁護人の松永和宏弁護士は「違法収集証拠が排除された判決は県内初。警察に法律順守を求めた判決であり、違法捜査に警鐘を鳴らすもので意義深い」と評価した。
  具志川署の内間康洋署長は「保護の取り扱い、覚せい剤捜査は適切に行われたので、判決は意外だ。今後も覚せい剤は社会を破壊する事案として取り締まりを強化していく」と話した。
  那覇地検・奥村淳一次席検事の話 いったん鑑定書の採用を決定した同一の裁判官が、自らの判断をくつがえす、異例かつ予想外の判決である。判決内容を検討し、上級庁と協議の上、控訴の要否を検討する。
 


今日の記事一覧>>


関連すると思われる記事

powered by weblio


PR



過去の記事一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。