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知事選、「5党共闘」から共産離脱 2002年8月14日 
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  11月の知事選に統一候補者の擁立を目指す社民党県連、社大党、共産党県委、民主党県連、自由連合沖縄の野党5党は13日夕、那覇市の八汐荘で代表者会議を開き、前参院議員の照屋寛徳氏(57)の擁立について協議した。共産が、ほかの4党が推す照屋氏に難色を示し、「5党共闘」から離脱することが決まった。共産以外の4党は、14日にも照屋氏に出馬要請する。
  ただ、照屋氏はこの日本紙の取材に対し「出馬する環境が整わないとする後援会の意思を尊重する考えに変わりはない」と述べ、4党から出馬要請があっても固辞する考えを示した。照屋氏擁立も困難となれば人選作業が混迷を深めるのは必至で、人選の在り方が問われそうだ。
  5党会議には平良長政社民党県連書記長、新垣重雄社大党書記長、伊佐真市共産党県委委員長代理、島尻昇民主党県連代表、金城浩自由連合沖縄代表が出席。人選で候補者の対象資格となる「無党派」の基準をめぐり意見が対立した。
  共産は「社民に近い照屋氏は無党派に当たらない」として、元県出納長の山内徳信氏(67)をあらためて推したのに対し、4党は「政党人であっても党を出れば候補者になれると5党会議で一度決めた。党籍のない照屋氏は対象になる」とし、議論は平行線となった。
  会議後、4党代表は記者会見し「5党会議で決定した基本政策を踏襲する。人選の基準で共産が妥協しない限り知事選で5党会議はありえない」と強調。「第3回会議で共産は人選の基準に一度合意したのにそれをほごにした。信義にもとる」と批判した。
  一方、共産の伊佐委員長代理は「候補者は県民ぐるみで戦える無党派でなくてはならない。照屋氏は沖縄の革新統一に背を向けた」と合意できない理由を述べた。
 一段と厳しい状況/候補確定へ難航必至
 【解説】11月の知事選で野党4党が照屋寛徳氏への出馬要請を決めたことで、大幅に遅れていた野党側の候補者擁立の動きが加速してきた。しかし、この動きから共産が離脱、照屋氏や同氏後援会は出馬固辞の姿勢が強く、擁立は非常に困難な状況。一部に元副知事の吉元政矩氏(65)の擁立を狙う動きもあるが、候補者確定までさらに難航するのは必至だ。
  共産とほかの4党の決裂は、人選の基準で「無党派」の定義が双方で異なり、共産が照屋氏擁立に合意しなかったことが決定的になった。前回5日の会議以降、社大が共産に対し、照屋氏とほぼ同時に山内徳信氏に出馬を要請する妥協案を提案、共産も5党の枠組みを重視し、これを検討する方向だったが、組織内の議論を重ねた結果「妥協できない」との結論に至った。
  4党は「3回目の5党会議で合意に至った決定を共産がほごにした」との不信感が強く、「無党派」の定義を共産が妥協しない限り「5党会議への修復はない」と主張する。一方の共産は「4党の動きをみて対応したい」と、擁立作業の行方によっては4党への協力に含みを残した。
  今後は共産が独自候補を擁立するか、4党に協力的な姿勢をとるかも焦点となる。ただ、強力な自公勢力に対抗する上で、野党共闘から共産が離脱した影響は大きく、人選の遅れに加え、野党側に不利な要素が一段と強まった印象はぬぐえない。
  一方の稲嶺恵一知事は9月上旬に正式に出馬を表明する方向で調整が進められており、野党側は厳しい選挙戦略が迫られる。また、共産とほかの4党の間に残したしこりは、知事選以降の野党共闘にも影響を与えそうだ。(政経部・新垣毅)
 


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