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琉大工学部陳研究室が核融合の瞬間計測法を確立 2002年8月18日 
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  琉大工学部の陳延偉(チェンイェンウィ)研究室はこのほど、原子核同士の衝突でエネルギーを生み出す「核融合」で、反応が起きる瞬間をX線撮影する独自の計測法を確立した。核融合反応は100億分の1秒(十ナノ秒)という一瞬に起きるが、同研究室は人工知能を使って従来の2倍以上の精度で画像化した。核融合が起きる状況を正確に知ることができ、米、仏など最先端の研究機関からも注目されている。
  今年7月に米国で開かれた国際学会で、同研究室の野崎真也さん(博士課程3年)が報告。低コスト化や雑音への耐性など、従来の方法で難点とされた部分を克服。世界中の研究機関から論文参照の要請が寄せられた。
  陳研究室は大阪大レーザー核融合研究センターと共同で、レーザープラズマの画像計測・画像処理の研究を続けてきた。レーザーを使った核融合は、高温で燃料を圧縮し「プラズマ」と呼ばれる状態を作り出すが、この状態では非常に密度が高く、しかも物質が数ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)と小さいため、測定が難しいとされていた。実験では、サンプル画像との誤差が従来の方法で12%前後だったのに対し、人工知能による解析では6%前後に抑えられた。
  大阪大の白神宏之助教授は「核融合研究の進展に大きく貢献する可能性を持つ」と評価。陳助教授は「世界のトップクラスの研究者が参加する会議で評価されたことは光栄。独創的な研究を行えば、琉大から世界レベルの研究成果を生み出せる」と胸を張った。
  核融合は燃料の重水素などに数千度以上の高温を加え、原子の周囲にある電子を分離した「プラズマ」状態にしてエネルギーを得る。石油、原子力に替わるエネルギー源として世界各国で研究中。
 


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