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2008年5月20日

 野鳥を保護し、愛鳥思想を広く国民に普及する愛鳥週間は、1947年4月10日のバードデーの集いが始まり。その3年後から現在の5月10―16日の期間となった
▼60年近くたつが、人間の思惑とは裏腹に野鳥受難のニュースが後を絶たない。県内では愛鳥週間初日の10日に国頭村で発生したヤンバルクイナの交通事故死が、野鳥を取り巻く厳しい環境を象徴する。この時季は繁殖期でさまざまな鳥の子育てが各地で観察されるが、残念な出来事も見聞きした
▼名護市内のコゲラの巣作りを黄金週間に紙面で紹介したが、巣のあった枝が落下しているのが連休明けに確認された。理由は知る由もないが、人為的な所業が疑われる
▼やんばるの森だけにすむノグチゲラは、林道沿いに営巣した雌雄が受難に見舞われた。生息調査にかかわる渡久地豊さんは先週末、5、6メートルの至近距離からカムフラージュもせず、カメラで狙う2人連れを発見。「親が躊躇(ちゅうちょ)して餌を運べない」と注意したが、無視されたという
▼ヤンバルクイナを撮影するため、餌付けをした人までいたというから驚く。野鳥に負荷や影響を与えないことが撮影や観察の最低限のルールだ
▼ただでさえ、貴重種がすむやんばるの自然環境は林道建設などの乱開発で青息吐息だ。愛鳥週間は過ぎたが、野生生物を慈しむ気持ちは常に持ち続けたい。


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