この間電話で同級生と話をし、子供はいくつになったかと聞くと「なー、わらばーや(もう、ガキは)小学校五年なとーんどー(なったよ)」と答えた。
この「わらばー」と言う言い方は以前から正しいのかと疑問に思っていたので、いろいろと尋ねてまわった。
まずは、「子供たちが遊んでいる」をどう言うか? 昭和生まれの私の親の世代複数の方に聞いた。
すると「わらばー達(たー)ぬ遊(あし)どーん」とほとんどの方は答えた。
同じことを、大正生まれの、私からすれば祖父母に当たる年齢の複数の方にも尋ねた。
そうしたら「わらびん達(ちゃー)ぬ遊(あし)どーん」と答えてくれた。
続けて大正生まれの方たちに「わらび」と「わらばー」の違いはと聞くと、「わらび」は子供で「わらばー」とは「やなぐち(悪口)」と教えられた。
私は「童(わらび)」という言葉は首里・那覇の街方の人だけが使い、田舎では、「わらばー」と使うのではと勝手に思っていたが、戦前からの純農村である南風原喜屋武の大正生まれの方複数に聞くと、以外にも「わらばー」とは「悪口」と首里・那覇の方たちと同じ答え。
以前から疑問に思っていたこの違いだが、ここではっきりした思いだった。
「わらばー」という言葉は悪口で日本語に訳するなら、「ガキ」という言葉が適当だろう。
しかし、私の親の世代である昭和生まれの方たちは「わらばー」を別に悪口とはとらえていない方が多いようだ。
言葉は時代とともに変わると言われればそれまでだが、やはり「わらばー(がき)」という言葉は使うのを避けた方が良いと私は思う。
しかし、叱(しか)り付ける時に「やなわらばー(この、ガキ)」と使うのは各世代共通の認識だ。
たまに聞くのが「うんじゅなー(お宅の)」の下に「わらばー(がき)」と言う使い方。
「わらび(子供)」にしなければ敬っているのか、けなしているのか分からなくなる。
ちなみに首里では「思(うみ)ん子(ぐゎ)(お子さま)」と使うことが多い。
(ラジオ沖縄「民謡の花束『光龍ぬピリンパラン日曜日』」パーソナリティー)
「わらび」と「わらばー」
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