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當間早志監督に聞く 「探偵事務所5 マクガフィン」2008年7月4日 
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「沖縄の景色を映画で残したかった」と映画に込めた思いを語る當間監督=那覇市小禄

 「5」の番号を先頭にしたコードネームを持つ探偵が活躍する「探偵事務所5」シリーズで、沖縄を舞台にした「マクガフィン」(當間早志監督)が5日から11日まで那覇市の桜坂劇場で公開される。
藤木勇人が演ずる探偵515が、幼いころの記憶を無くした妊婦・成子(洞口依子)の記憶探しに付き合うストーリー。すべて沖縄でロケが行われた作品に込めた思いを當間監督に聞いた。
 ―「マクガフィン」を手掛けようと思ったきっかけは。
 主演の洞口依子さんとは映画「パイナップルツアーズ」のころから交流があった。子宮頚(けい)がんで子宮を摘出した洞口さんが落ち込んでいるのを見て、元気づけたいという思いで映画制作に臨んだ。それまで探偵が登場するサスペンスには興味がなかったが、制作のオファーがあったのを機会にやってみようと考えた。
 ―作品では洞口さんが妊婦の役を演じている。
 子宮の摘出で子供を産むことはできないが、それだけがすべてではないというのを洞口さんに伝えたかった。洞口さんは映画に出演して自分を表現することで、多くの人に思いを伝えることができる。そしてその思いは誰かがきっと引き継いでいる。「子供を産む」という本来の意味での出産だけじゃなく、精神的にその人の意志や思いを引き継いでいくことも出産と同じだと考えている。
 ―この映画に込めたコンセプトはあるか。
 無くなりつつある沖縄の風景というか、戦後復興を支えてきた沖縄の景色を残したかった。最近は沖縄の街づくりも本土と同じになって、沖縄らしさが消えていると思う。だからロケ地には戦後復興から復帰直後の名残を感じるところ、今撮らないと消えてしまう場所を選んだ。ただ、中にはすでに無くなってしまった場所もある。映画は記録だから、映像で残して良かったと思う。
 ―探偵の名前を「515」にした意図は。
 沖縄が復帰した1972年の5月15日あたりから、75年の海洋博、交通方法が変わった78年まで、沖縄が激しく変化していくのを感じた。その時代へのノスタルジックみたいなものがあったのかもしれない。
 ―この映画の見どころは。
 最後をどうしようか迷っていたときに、洞口さんが電話で言ってきた内容を聞いて「これだ」と思った。もちろん内容はここで話せないけど、役者が脚本に参加しているまれなケースかもしれない。(聞き手・平安太一)

 とうま・はやし 1966年那覇市生まれ。映画「はれ日和」(88年)が県内外で公開されたほか、オムニバス映画「パイナップルツアーズ」で「爆弾小僧」、「琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。」で「See Me?」の監督をした。映画のほかにテレビCMでも監督をしている。


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