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71年ぶりに復活へ 八重瀬・富盛の「十五夜綱」2008年7月9日 
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2002年8月に再現された富盛の「十五夜綱」のカヌチ上ヌブイ=富盛字誌から
「十五夜綱」に向けて作業の進め方を話し合う実行委のメンバー=7日、八重瀬町の富盛公民館

 【八重瀬】八重瀬町富盛に伝わる「十五夜綱(じゅうぐやぢな)」が今秋の十五夜に当たる9月14日、71年ぶりに復活する。
地域の伝統行事の復活を待ち望んでいたお年寄りからは「戦争の後遺症として引きずってきたが、これでその呪縛(じゅばく)からも解放される」と喜ぶ声も上がっている。7日には第一回実行委員会が開かれ、実施に向けた具体的作業の進め方を話し合った。
 字誌などよると、富盛の「十五夜綱」は五穀豊穣(ほうじょう)などを願って尚真王(1477―1526年在位)時代に始まったとされ、沖縄の綱引きの発祥とも言われている。
 日中戦争に伴う自粛や沖縄戦で71年間途絶えていた。今回、地方関係団体などで組織する財団法人地域創造の「地域伝統芸能等保存事業」の映像記録保存事業に位置付けられたことなどがきっかけで、復活することになった。
 字誌編さんのため2002年8月、3年に一度の旧盆に行われている「7月綱(しちぐゎちぢな)」に合わせて弁慶と牛若丸らが綱に上がって南北からやってくる「カヌチ上ヌブイ(支度)」が65年ぶりに再現されたが、忠実に復活させるのは71年ぶり。地元老人会のメンバーからの聞き取りを基に二番ドゥール(旗頭)も復元される。
 区の総会で「十五夜綱」の開催を訴えるなど、復活を待ち望んでいた石原進栄さん(81)は「今年は三連休の中日に十五夜が当たっており、またとない機会だと思って提案した。戦前の富盛の活力の源になっていた十五夜綱を復活させることは、戦争で生き残ったわたしたちの努めだと思ってきた。生きている間に実現でき、ありがたい」と声を弾ませた。
 富田速博区長(50)は「自分が生まれる前の地域行事を復活させるとあって、責任を感じる」と話し、知念満副区長(58)は「これを機に、綱引きを毎年できるようにし、地域活性化にもつなげられればと思う」と話した。(上原あやの)


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