エンタメ RSSicon

シビアな視点に監督の人生観 「百万円と苦虫女」2008年7月15日 
このエントリーをはてなブックマークに追加

「百万円と苦虫女」=(c)2008「百万円と苦虫女」製作委員会

 映画「タカダワタル的」や「赤い文化住宅の初子」で注目の気鋭監督タナダユキが、売れっ子・蒼井優のために書き下ろしたオリジナル脚本による映画化。
 はかなそうに見えて芯は太い蒼井の魅力を引き出しつつも、中身はしっかりタナダ・テイスト。世の中、良いことばかりじゃねぇんだよ!と、まさに苦虫をかみつぶしながら歩いてきたと思われるタナダ監督の人生観がぶち込まれている。シビアな視点が面白い。
 主人公は理不尽な理由で前科者となってしまった鈴子。家で肩身の狭い思いをすることになり、100万円をためては地方を転々とする。他人と深くかかわりたくない鈴子の気持ちとは裏腹に、美人ゆえに人をひきつけ、また騒動に巻き込まれる。
 そんな鈴子を勇気づけるのは、これまた理不尽な理由でいじめに遭っている弟からの手紙。踏まれても、倒れても、前を向いて生きることを決意する姉弟たちのラストにジーン…。傑作。★★★★★(中山治美・筆)

 【データ】
監督・脚本:タナダユキ
企画・プロデュース・キャスティング:前田浩子
出演:蒼井優、森山未來、ピエール瀧
7月19日(土)から全国順次公開
(共同通信)


次の記事:空腹の勧め>>
アイコン 今日の記事一覧 アイコン 今月の記事一覧 アイコン 最近の人気記事


関連すると思われる記事

powered by weblio


エンタメ一覧


過去の記事を見る場合はこちらをクリックするか、 ページ右上のサイト内検索をご利用ください。