名護博物館の向かいにある「ギャラリーみんたまあ」が今月1日で開館1周年を迎えた。名護市在住の有志7人で創設し、支援スタッフと共に自主運営する小さなギャラリー
▼「やんばるの地から生み出される人、モノ、文化を掘り起こし、活動を展開、発信し続ける場所」を活動理念に掲げるが、開館以来の歩みは、理念がお題目でないことを実証する
▼1年間に開いた企画展は22を数え、内容も多彩。絵画や写真、工芸の展示会が中心だが、「闘牛」「泡盛」「凧(たこ)」など人々の生活に密着したテーマが多い
▼遺作展の多さも特徴だ。市内で写真館を経営する傍ら、やんばるの風景や暮らしを記録し続けた仲地稔さん、闘牛専属アナウンサーの山城彊(つとめ)さん、美術教諭で画家の宮城千鶴子さんの遺作展もそれぞれ催された
▼必ずしも有名人ではないが、「地域の人々の暮らしに根差した文化活動を底辺から支援する」という共通認識があるためだ。もちろんこの間、無名の若者の作品発表も後押しした
▼スタッフはそれぞれの仕事を抱えながら、手弁当でギャラリー運営に携わる。創設メンバーの写真家、平良暁志さんは「焦らずにじっくりと身の丈に合った活動を続けたい」と話す。文化活動は地域の活力、生活力だ―とも。行政に頼らず、市民が自由に活動する「みんたまあスタイル」に、これからも注目したい。
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