米原子力艦の国内寄港先別の入港数推移
日本国内の米原潜寄港先の沖縄・米海軍ホワイトビーチと同佐世保基地(長崎県)、同横須賀基地(神奈川県)のうち、沖縄への寄港だけが大幅に数を伸ばしていることが、各自治体のまとめで分かった。今年に入ってうるま市のホワイトビーチには、既に27回の原潜寄港を数え、過去最多を更新している。一方、これまで佐世保には原潜9隻を含む11隻の原子力艦、横須賀には原潜が5隻で、ともにほぼ前年並みの傾向だ。
中国海軍の進出を背景に、米海軍が沖縄周辺海域での活動を活発化させていることの表れとも受け取れる。米軍を監視する市民団体リムピースで佐世保の原潜などを観察する篠崎正人さんは「ホワイトビーチの桟橋が改修され、位置付けが従来の一時的な係留支援から、長期停泊を見据えた支援に変わってきているのではないか」とみている。
米海軍第七艦隊は「空母ジョージ・ワシントン入港に備えて横須賀では(航路浚渫(しゅんせつ)の)工事が進行中で、いくつかの米海軍原潜の乗組員は、沖縄を含むほかの日本の港に寄港する機会を得ている」と説明。横須賀の浚渫工事が沖縄寄港増に影響していることを示唆した。
だが、横須賀以外で、沖縄ともう一方の原潜寄港先である佐世保は、放射能を含む原子炉冷却水漏れ問題発覚後、初寄港となる原潜「ラ・ホヤ」が8月4日に入港、15日に同艦が再び入港し、今年の原潜寄港は9回目となった。前年は原子力空母一隻を含む原子力艦寄港総数は12回だった。
浚渫工事が行われている横須賀では今年、原潜寄港は5回。前年の8月上旬と同数だ。横須賀市基地対策課は「横須賀では例年に比べ、年間トータルでは変わっていない状況だ。昨年7月末で5回寄港があり、今のペースだと昨年と同傾向になるのではないか」と話した。
ホワイトビーチには昨年、記録を取り始めて初めて20回を超える24回の寄港を確認。今年はその回数を既に7月で上回り、過去最多を塗り替えている。
(滝本匠)
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