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空自機パンク 軍民共用の限界を示した2008年9月13日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

 那覇空港が抱える致命的な欠陥をあらためてさらけ出した。無理に無理を重ねてきたのが「軍民共用」の実態だ。だが一本の滑走路を自衛隊機と民間機が共同使用するのはもはや限界だ。「軍民共用」では立ち行かなくなっていることを、今回の事故は図らずも示した。
 航空自衛隊那覇基地所属のF4ファントム戦闘機が那覇空港に着陸した際、左主脚のタイヤがパンク。自走して滑走路を出たものの誘導路上で立ち往生した。11日昼すぎのことだ。
 滑走路は約1時間閉鎖。ダイヤは大幅に乱れ、約95便、1万5000人に影響を及ぼした。
 人身への被害がなかったのは幸いだった。だがそれで済ませるわけにはいかない。機体の安全点検に抜かりはなかったか。事故原因などを徹底的に調査し、結果を速やかに公表すべきだ。
 それにしても民間機が米軍基地への着陸を余儀なくされ、およそ目的地とは遠く離れた他空港に変更を迫られるのは異常だ。遅延は最大5時間にも及んだ。
 これが単なるパンク事故ではなく、もっと重大な事故やトラブルだったらどうなっていたか。
 自衛隊機をめぐっては1985年5月、着陸直後の全日空機に離陸体勢に入った自衛隊機が接触し、全日空機のエンジン下部がもぎ取られる事故が起きた。2005年にはF4戦闘機がパンク、今回同様、滑走路が閉鎖された。
 那覇空港は、沖縄観光の象徴であるほか、県民の生活路線、さらには産業経済活動に欠かせない基盤、島しょ県沖縄の「ライフライン」である。
 那覇空港の「軍民共用」は既に限界に達している。沖縄の玄関口の安全性と利便性を確保し、民間専用空港を実現するための議論を一段と加速する必要がある。
 空路の安全確保なくして沖縄の振興は考えにくい。まして県政の一大目標である「年間観光客1千万人」など絵に描いたもちに終わりかねない。


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