私には3人の性同一性障害の友人がいる。3人とも男性である。
一人は山歩きの仲間で、初めはどのように接していいのか大いに迷った。初対面の時「私オカマだからネ」という強烈な一言で気が軽くなり、彼ではなく彼女として付き合うようになった。山のガイドをするだけあって植物に詳しく、ヤンバルの山を熟知し、ハブなどの危険に対する配慮も万全で安心して山歩きを楽しむことができる。
もちろん心は女性なので男性を見ると、猛烈にアタックしたりする。慣れない相手はびっくりして気味悪がる。「○○ちゃん、また男を見ると色目を使って」と一喝すると、そこは長年の付き合いである。「いいのよ、タイプなんだから」と返事があり、周りから笑い声がわき雰囲気が和む。
また他の2人は東京在住で、娘の友人である。娘がバイト先で知りあい、最初は彼らの本当の姿を知らなかったらしいが、今では親友として付き合っている。
その彼らは沖縄が大好きで今年もやってきた。我が家では彼らを心のままに女性として扱っているが、エステに行く時の電話予約が「男性ですがいいですか?」という言葉で始まった。
いちいちこのような断り方で対応しなければならない彼らに同情もしたが、帰京の時「また来ていい」と甘えたお姉言葉で言われた時には笑ってしまった。
先日、東京で彼らに会ったが、仕事中はイケメンの素晴らしい男性で、男社会で勝るとも劣らない仕事人間になっている。
最近はタレントなどの活動により、社会的にも受け入れられてきているが、彼らを理解し彼らの心のままに生活ができるような状況には程遠いものがある。
公私を使い分けて生活している彼らの「あるがままを認めて」という環境に早くなってほしいものである。
(宮城都志子、沖縄県栄養士会相談役)
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