熱烈な出迎えの中、花束をもらい、笑顔の上与那原寛和選手=20日午後1時半すぎ、那覇空港
北京パラリンピックの陸上男子マラソン(車いすT52)で、県勢過去最高の銀メダルを獲得した上与那原寛和選手(37)=沖縄市=が20日午後、凱旋(がいせん)した。家族や多くの支援者らが横断幕を掲げて待ち受ける中、那覇空港に到着した上与那原選手は「こうやって仲間に迎えられ、心からうれしく思う。みんなに早く報告したかった。銀メダルは重い」と、達成感に満ちた晴れやかな笑顔で語った。
上与那原さんが日本代表の赤と白のポロシャツで到着ロビーに現れると、出迎えの支援者らから大きな拍手がわき起こった。「メダルを見せて」との声に応じて、車いすのポケットから銀メダルを取り出すと、次男寛南君(10)=室川小5年=の首に銀色に輝くメダルをかけた。
長男寛人君(12)=同6年、寛南君と出迎えた妻みさおさん(35)は「一言、お疲れさまと言いたい」とほほえんだ。
父寛忠さん(72)、母米子さん(72)は「よく頑張った。大勢の皆さんの激励のおかげでここまで来られた。感謝している」とうれしそうに話した。県身体障害者陸上競技協会の荻堂盛助会長は「人間として一回りも大きくなって帰ってきたと思う。本当にありがとう」と感極まった様子で話した。
横断幕を掲げた沖縄市南桃原自治会の山内盛宏会長は「地域の大きな誇り。とても名誉なことだ」と喜んだ。車いす陸上クラブ・タートルズの宇栄原和雄さんは「プレッシャーに耐えてよく頑張った。銀メダルで苦労が報われた」と、チームメートの活躍をたたえた。
初めてのパラリンピックで陸上4種目に出場した上与那原選手。マラソンでは、1時間40分10秒の自己新記録を打ち出し、1位とはわずか3秒差だった。200メートル、400メートルではそれぞれ6位、800メートルで4位と、出場全種目で入賞という快挙を成し遂げた。
琉球新報社は県民に勇気と自信、大きな感動を与えた上与那原さんに対して「琉球新報特別賞」を贈る。20日午後2時半から那覇市天久の琉球新報社で贈呈式を行う。
(座波幸代)
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