<朝の読書大賞、石垣中に>自分で選んだ本を読み進める生徒たち=石垣中学校
【石垣】第二回高橋松之助記念「朝の読書大賞」(全国出版協会主催)がこのほど発表され、朝の読書を実施する全国7841校の中学校の頂点となる大賞に石垣中学校(國吉長秀校長、648人)が輝いた。県内からは初の選出。小学校の部は岩手県川井村立川井小学校、高校の部は高知県立安芸中・高校が選ばれた。
「朝の読書大賞」は読書推進に貢献し業績を上げた学校に贈られる賞。石垣中は朝の読書活動実施校が全国でまだ100校にも満たない1994年から先駆けて活動を始め、一時期、活動が困難になったが立て直しを図って活動を着実なものとしたことが評価された。
石垣中は毎朝、午前8時15分から20分間を朝の読書時間に充てている。生徒たちは興味のある本を自由に選び、読書だけに集中できるように読書記録や感想文の提出もない。各学級が交代で朝の会と帰りの会を図書館で行うなど、本に親しむ環境づくりを行っている。
学校図書館の貸し出し記録によると、4月から9月末までの半年間に、3年生は1人平均38冊を借りた。石垣市立図書館や県立図書館八重山分館を利用したり、購入した本を持参する生徒も多い。
同校では1994年から朝の読書を始めていたが、3―5年前は学校が荒れ、読書どころではなかったという。授業中に教室の外にいる生徒や廊下を自転車で走る生徒がいたり、トイレの中にたばこの吸い殻がたくさん落ちている状況を改善しようと、3年前に国語教諭が中心となって朝の読書活動を見直した。
教師は生徒と一緒になって読書し、生徒の見本となった。PTAも毎年100万円を超える図書館寄贈予算を組み、新刊本をそろえるなど、図書館の充実を支えるうちに学校全体が落ち着きを取り戻した。國吉校長は「読書をすることで気持ちを落ち着けて授業に入れる。高校受験の結果を見ても学力が向上している」と手応えを感じている。
譜久村匠君(3年)は「前は漫画しか読まなかったけど、今は小説が面白い。休み時間も読むようになって半年間で80冊以上読んだ」。3年2組担任の竹西喜和子教諭(35)は「最初は強制的に読書させられていた子どもたちも読書の習慣がつき、続きが読みたいと思うようになった。読書が盛んになってみんな落ち着いてきた」と目を細めた。
「朝の読書大賞」授賞式は27日に東京で行われる。
(深沢友紀)
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