幹線道路に近く、学校からわずか300メートルの暮らしの現場で事故は発生した。在沖米兵らの飛行機愛好家でつくる嘉手納エアロクラブ所属の軽飛行機が名護市真喜屋のサトウキビ畑に墜落、大破した。
事故は、米軍嘉手納基地から鹿児島・奄美空港に向かい、嘉手納基地への帰途に起きた。同基地報道部は、奄美空港で燃料を補給したとしているが、空港の給油担当者は本紙の取材に対し、給油記録がないという。
墜落後、機体は炎上しなかった。燃料がほぼなかったことから何らかの原因で燃料切れが起きた可能性がある。奄美空港での補給については、米軍と空港給油担当者で食い違いがある。補給の有無が今回の事故にどう影響しているかは不明だが、早急に原因を究明し、再発防止を講じてもらいたい。
レクリエーション組織の嘉手納エアロクラブ所属の軽飛行機は1999年12月にも嘉手納弾薬庫区域内に不時着している。
当時、米空軍は住宅地上空の飛行経路を廃止することを約束したが、離着陸訓練で基地周辺上空を旋回する軽飛行機が日常的に目撃されている。同クラブの活動として資格取得前の訓練飛行もあり、周辺自治体から批判もある。
地位協定第5条に基づく出入の権利が認められた航空機(五条機)の認定には、柔軟な解釈を適用することがある。
1978年に在韓米軍フライング・クラブ所属の在韓米軍軍属所属の軽飛行機が韓国から飛来し、日本国内で墜落した。同機は、航空法上の許可を得ておらず五条機として内部処理された。違法機による事故の問題発覚を恐れ、地位協定の保護下にしてしまう。米軍特権の航空機の移動の自由が解釈で強化されている。
われわれの知らないところで地位協定が柔軟に運用され、墜落の危険が県民に及ぶ事態もある。県のまとめによると、米軍関係航空機の不時着は2007年に32件あった。「基地の闇」の中で事故をうやむやにさせてはならない。
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