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2008年10月30日

 中曽根弘文外相は、さらりとかわしたつもりだったのだろう。それとも「密約存在せぬ」の既定方針に従ったまでのことか。それでも米兵絡みの事件・事故が起き、日米地位協定に絡む問題が浮上する。基地沖縄の現実だ
▼23日、国際問題研究者の新原昭治さんが地位協定17条に絡む第一次裁判権放棄などに関する非公開議事録を明らかにしたが、24日の会見での中曽根外相の反応は「詳しく承知していない。後で調べて機会があれば報告する」と素っ気ない
▼同日、米兵操縦のセスナ機が名護市に墜落。たちまち捜査と地位協定とのかかわりが焦点となった。外相は28日の会見で「大変遺憾だ」と怒ってみせたが、県警の要請を拒んで事故機を持ち去った米軍、その横暴を許す地位協定への対応はいかに
▼キャンパス内で米軍が事故機を占拠した沖国大ヘリ墜落事故と同じ事態だ。米軍は今回も地位協定を盾に事故機を押収した。県警の憤りは当然だ
▼秘密合意が米側の公文書で明らかになっても、日本側が否定するか黙殺するというお決まりの構図。事実を隠ぺいしたまま地位協定の不備を運用改善でやり過ごすままでは県民無視の性格は変わらない
▼「詳しく承知していない」では済まない事態が続いている。隠された事実を明らかにし、地位協定を抜本的に見直す「機会」はとっくに来ている。


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