空手発祥の地・沖縄に朗報が舞い込んだ。空手界のみならず、県民に大きな喜びを与えた。
日本武道館で13日に開幕した第19回空手世界選手権大会の女子団体形で、日本代表の清水由佳、嘉手納由絵、金城さゆり(いずれも劉衛流龍鳳会)の県勢3選手が完璧(かんぺき)な演武で頂点に立った。
同種目での日本の優勝は2004年メキシコ大会以来、4年ぶり8度目。県勢は日本代表を背負って4大会連続出場し、2度目の金メダルだ。銀メダルも2度手にした。
前回のフィンランド大会では、決勝で宿敵フランスを圧倒しながら、規定時間をわずか8秒超過して優勝を逃した。
今大会も決勝の相手はフランス。目の覚めるような技の切れとスピード、迫真の演武を展開し5―0の完勝で雪辱を果たした。
2年に1度の同大会の日本開催は31年ぶりで、世界120カ国・地域で選抜された1200人の選手と役員350人が参加。
2年前の悔しさをばねに、佐久本嗣男コーチ(県立芸術大学教授)の下、1日も休むことなく完成されている技のさらに上を目指す練習を続けてきた。心技体が一致した結果だろう。
今や約180カ国・地域に競技者が広がり、世界空手連盟のアントニオ・エスピノス会長は「空手愛好者は世界で1億人」と言う。16年夏季五輪で実施競技の追加候補に挙がっている。同会長は「五輪競技に入るすべての資質を備えている」とも語る。
ことし2月、県内空手道主要4団体による統一組織「沖縄伝統空手道振興会」(会長・仲井真弘多県知事)が設立された。その空手道振興会と県が主催となって、来年8月中旬に那覇市の県立武道館で空手道世界大会を開催する。
県内の空手人口は多く、年齢層も幼児から高齢者まで幅広い。体を鍛え、技を磨くだけでなく、教育的価値も高い。
3選手の活躍を機に沖縄空手道のさらなる飛躍を期待したい。
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