米軍ジェット機の墜落事故に遭遇し、おびえながら中学生生活を過ごした女性の体験を演じる「プレイバッカーズ」=宜野湾市中央公民館
真剣な表情で即興劇に見入る参加者
【宜野湾】あらかじめ用意された台本は使わず、観客の話を基に、即興で舞台劇を上演するプレイバックシアター。「世代を超えた平和」をテーマに、横浜の演劇集団「プレイバッカーズ」によるプレイバックシアターが15日、宜野湾市中央公民館で上演された。若者から高齢者まで約180人が参加。即興劇を通して、参加者が体験した喜びや感動、恐怖を会場が一体となって分かち合っていた。
上演会では「プレイバッカーズ」代表の宗像佳代さん(60)が参加者から体験を聞き出し、3人の役者が演じた。
うるま市在住の佐々木末子さん(60)は1961年、具志川村川崎(当時)で起きた死者2人を出す米軍ジェット機墜落事故での体験を語った。墜落現場のすぐ近くの中学校に通っていた佐々木さんは、火花を散らして低空飛行するジェット機を間近に見ながら必死に逃げた。バーンとの激しい音とともに背中に熱風を感じたときは、死を覚悟したという。それからも、また落ちるんではないかと、恐怖におびえながら中学生活を過ごした当時を振り返った。
話を基に3人の役者が、佐々木さん役、一緒に逃げた友人役、米軍ジェット機役に分かれ、ピアノなどの効果音とともに全身を使って、佐々木さんの体験やそのとき抱いた恐怖を「再現」した。参加者は、次々とダイナミックに展開される演劇に真剣に見入っていた。
母親が大切にしていた着物を高校の制服を作るために無断で使ってしまい、悲しませてしまった経験や「爆音のない静かな街にしたい」「普天間基地の真ん中に家を建てたい」など参加者の「希望」も演じられた。
宗像さんは「沖縄の方が平和なストリーを演じられる時代が来ることを願っています」と語った。
主催した翼の会ぎのわんの前加良ひとみ会長は「米軍機の爆音や軍人・軍属による事件、事故が日常化している今だからこそ、公演が世代を超えて平和の尊さを分かち合う場となれば幸いです」とあいさつした。
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