春の甲子園出場決定の報告を受け、喜びに沸く興南高野球部=23日午後4時ごろ、同高
3月21日に開幕する第81回選抜高校野球大会(甲子園)の出場32校を決める選考委員会が23日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、興南などの出場が決まった。興南は1983年の第55回大会以来26年ぶり3度目の出場。夏の選手権出場を合わせると10度目。県勢出場は昨年全国制覇を成し遂げた沖縄尚学に続き2年連続。早実(東京)と慶応(神奈川)の“早慶”が大会史上初めて同時出場することになった。
21世紀枠には利府(宮城)彦根東(滋賀)大分上野丘(大分)の3校が選出された。利府は春夏を通じて初の甲子園。彦根東は56年ぶり、大分上野丘は60年ぶりで、ともに選抜大会は3度目の出場となる。
利府は地域密着の活動や昨秋の東北大会ベスト4の実力が評価された。彦根東と大分上野丘は実力のほかに、文武両道を追い求める姿勢が高い評価を受けた。近畿勢から21世紀枠校が選出されたのは初。組み合わせ抽選会は3月13日。
◆沸く校内、喜び爆発
部の合言葉「魂、知、和(こんちわ)」の掛け声で金色のくす玉が割れると、真下に集合していた興南高校野球部員70人が一斉にこぶしを高く突き上げた。26年ぶり3度目の選抜高校野球大会出場決定の知らせが届いた23日、興南高校では部員、見守る生徒、教職員ら学校全体が歓喜した。
校長室の電話が鳴ったのは午後3時50分ごろ。立ったまま、みけんにしわを寄せて机の上の電話を見詰めていた久貝宮一校長は、静かに受話器を取り上げ「ありがとうございます。謹んでお受けいたします」と返答した。緊張が解けたのか、少し涙ぐんで「こんなに待たされるのか」と苦笑いを見せた。
久貝校長の報告を受け、校舎の一角に掲げられていたくす玉が割られると、部員らは跳び上がりながら「よーし」「おー」と歓声を上げ、全身で喜びを表現した。
部員の大城貴宏君(1年)は「夢が、夢がかなった。うれしい。うれしい」と言葉も見つからない様子。2007年夏の甲子園に出場した當山和人君(3年)は、後輩を見て「自分たちより強い。100パーセントの力を出せれば勝てない相手はいない。全力を出して頑張ってほしい」とエールを送った。
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