インフルエンザのため病院を訪れ、診察を受ける子ども=27日夕、豊見城市の沖縄協同病院
今年に入って県内のインフルエンザの流行レベルが3週連続で全国1位となっていることが、国立感染症研究所感染症情報センターの調べで分かった。最新の今月3週目の1週間(12―18日)の定点医療機関当たりの患者報告数は65・3人と先週の2・3倍に上り、2位宮崎県の36・3人の2倍近くに達するなど突出している。県は21日に流行警報を発令し、マスク着用の徹底など感染予防を呼び掛けている。
年末の1週間(12月22―28日)は沖縄は9・7人で、北海道、兵庫、福島に続き4位だった。しかし今年にまたぐ第1週(12月29日―1月4日)に17・6人、2週目(1月5―11日)27・9人、3週目で連続1位となり、2位との報告数の差も1週目0・9人、2週目7・2人、3週目29人と開きが拡大している。
同センターの安井良則主任研究官は「流行の中心は学校の集団感染。例年、全国的な流行は冬休みに一度落ち着く。北海道や東北は年末年始に落ち着いたが、九州・沖縄は流行レベルが上がった。特に沖縄の突出した数値は特異だ」と説明した。
沖縄が突出している理由について県健康増進課は「いろいろな要因を分析した結果、1月の平均気温が例年より低い日が多く、寒さが影響しているとみられる」と話した。沖縄気象台によると、今月に入って1日の平均気温が平年値を下回った日は26日現在、15日に上り、半数以上が例年より寒い日となった。
県健康増進課は本土と比べて、手洗い、うがい、マスク着用が浸透していないことを挙げ「感染はせきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)が主なので、特に発病者はマスク着用を徹底してほしい」と訴えた。
インフルエンザに詳しい根路銘国昭生物資源研究所所長は「寒さに加え、雨が少なく湿度が低いことも流行の大きな原因だ」と指摘。「空気が乾燥しているとウイルスの滞空時間が長く、生きる時間も長い。流行の主な場所の学校などで寒いために窓を閉め切って換気をせず、低湿度のまま、ウイルスが暴れやすい環境で感染したケースが多いとみられる」と話した。(新垣毅)
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