会議や褒賞旅行、集会・大会、催し・展示会の英語の頭文字をまとめたMICE(マイス)は近年、需要が見込める団体旅行の形態として注目されている。
観光を主目的にした旅行に比べ、ビジネスやイベント参加の旅行は目的地への経済的な利益が大きいとされ、旅行客増加の割には利益が出ないとされる沖縄観光の新たな戦略として推し進めることが必要だろう。
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)が「沖縄MICEコンテンツトレードショー」を開いた。MICEにかかわる県内23社が舞台設備や企画商品などを出展した。OCVBによると、MICEに特化したイベントは全国的にも珍しいという。
MICEは、企業活動の関連事業として取り組む観光形態であり、単なるレジャー目的ではない。個人旅行でなく、多人数による旅行となるため「楽しみ」に加え「学び」の要素が求められる。
沖縄観光は600万人時代を迎えているが、世界的な金融危機による景気後退で、外国人旅行者を含め昨年11月以降前年割れが続く。
那覇空港の旅客数は、2008年の1年間で国内、国際線合わせて約1514万人となり開港以来、初めて年間1500万人を超えた。
右肩下がりも予想される海外観光客や老朽化する国際線ビルの移転整備、安全性を担保するための軍民共用空港の解消など沖縄観光の課題も少なくない。
MICE分野の旅行は、アジア太平洋地域の国を中心に強化する傾向がある。企業活動の国際化が高まる中で観光戦略として積極的な誘致活動を行い、地域振興につなげることが重要だ。
過日のMICEコンテンツトレードショーでは、沖縄の文化や自然を題材にした会場演出が提案された。沖縄料理や伝統菓子、陶芸、紅型などの体験型企画商品も紹介された。
沖縄の強みは、個性あふれる文化性、豊かな自然の恵みにあることは言うまでもない。加えて、ゆったりとした時間、空間が得られるリゾート性も重要な要因だ。
この優位性を国内をはじめ海外に売り込み、MICE開催の適地として沖縄の魅力を紹介していくことが沖縄観光の新たな展開につながる。MICE先進地になるよう、観光業界をはじめ行政を含めた推進態勢を早急に整備したい。
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