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2009年3月20日

 「交通事故に遭ってね。頭と足を打って40日間も入院していた」。版画家の儀間比呂志さんが近況を語る。「やることは、たくさんあるのに、これで終わりかと思ったよ」。多くの人に心配してもらったから、あいさつ回りをしているという
▼儀間さんは、5月から絵本づくり講座を開き、ロックバンドのモンゴル800(モンパチ)と詩と絵の本を出版する準備を進めている。「モンパチ3人の年齢を合わせても僕のほうが年上。若い人から元気をもらおうと思ってね」
▼儀間さんは86歳。この元気さには頭が下がる。本紙火曜版「琉流」の青春シニアのコーナーで紹介された那覇市の上原トミさんは93歳。安謝の高架橋下で天ぷらなど総菜を売っている。地域の人気者だ
▼お年寄りの活躍は周りの人に元気を与える。まさに宝だ。この宝は、後期高齢者とも呼ばれている。75歳になると、国保や健保を脱退させられ、後期高齢者だけの独立した保険に組み入れられる
▼「年寄りいじめ」と反発も強い。舛添要一厚生労働相が主宰し有識者で構成する「高齢者医療制度に関する検討会」が最終報告をまとめた。統一見解は示さず、後期高齢者という名称の早期見直しを明記したという。今後は与党が主導し見直し案を固める
▼お年寄りが求めているのは名称変更ではなく、安心して暮らせる制度だ。


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