薩摩の琉球支配から400年を振り返り、意見を交わす討論者たち=29日、那覇市の教育福祉会館
「薩摩の琉球支配400年を問うシンポジウム・大激論会」(薩摩の琉球支配から400年・日本国の琉球処分130年を問う会主催)が29日、那覇市の教育福祉会館で開かれた。1609年に薩摩が琉球を侵略したことについて、県内の歴史研究者や奄美の特定非営利活動法人(NPO法人)代表らが登壇し、さまざまな視点を提示した。
問う会共同代表の平良修氏は薩摩の琉球侵略について「『侵攻』または『進入』とよく聞くが、なぜはっきり『侵略』と言わないのか。言い換えるのはどこかに侵略した側の自己弁護、甘さがある」と指摘。また「廃藩置県」の用語についても「『廃国置県』だ。言葉に対する違和感を失っていないか」と疑問を呈した。
八重山文化研究会の砂川哲雄氏は、薩摩と琉球支配下の八重山近世史について言及した。琉球王府が八重山の住民に課した人頭税、その後の大津波、疫病などで苦しめられた歴史について「八重山近世の歴史は政治・経済の面では薩琉二重支配、文化面でも薩琉二重受容の歴史だ。こうした複合的・構造的な支配が八重山に悲劇の歴史を刻んだ」とした。
NPO法人環境ネットワーク奄美代表の薗博明氏は奄美が沖縄本島の北山・中山、米国に占領された歴史などを説明した。
豊見山和行琉球大学教授は基調講演の中で、琉球国像や、住民像について発言。薩摩支配下で、琉球が主体性を回復していく時代や、住民について「羊のように従順な琉球人像の再検討が必要だ」と指摘した。
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