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2009年4月9日

 7日あった県立高校の入学式。石垣市の八重山農林高校では吉本秀鷹君が自宅で飼育する体重820キロの牛を引き連れて入学した。7歳の雄。学校から入学許可証が与えられ、年間行事にも参加するという
▼肉用牛農家が全国表彰を受けるなど、石垣の牛は知名度が高い。幼いころから牛に慣れ親しんだ吉本君の夢は、家畜の人工授精師。自宅と学校一体の3年間になるだろう
▼豊見城中学校生徒が与根漁港のごみ問題を調査したり、陸軍病院壕がある南風原町の翔南小は、6年生が沖縄戦を題材にしたオリジナル劇を上演するなど、地域に根差した活動が各地の学校で盛んだ
▼4月から「ゆとり教育」を見直した新学習指導要領が実施された。県教育委員会は、全国学力テストの最下位返上へ学力対策本部を設置する。しかし、点数だけで学力は測れない
▼将来を生き抜く力を学ばせることも大切だ。地域と学校のつながりの中でそれを身に付ける。歴史や文化、環境、人権―とテーマはいくらでもあり、かみざと社会福祉研究所所長の神里博武さんは「地域こそ学びの宝庫だ」と指摘する(本紙3日付論壇)
▼一方、本島北部や先島など、県内の過疎地には学校統合の大波が押し寄せている。学校が消えては「宝」の持ち腐れ。地域と学校の双方が、互いに刺激と活力を与え合う仕組みが必要だ。


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