先だって、東ティモールの子供たちにボランティア支援活動を続けている声楽家の宮良多鶴子さんから写真が届いた。
貧しくて学用品もなく、学校に行けない子供たちと一緒の写真で、その子供たちのきらきら光る目の輝き、笑顔が印象的であった。
昨年、「ブラジル沖縄移民100周年」に参加した際に、サンパウロ、リオデジャネイロで見かけたブラジルの子供たちの目も輝いていた。
ところが、日本の子供たちに目をやると東ティモールやブラジルの子供たちと同じ目の輝きや笑顔を見つけだすのは難しい。
携帯電話やゲームとの出会いが増え、目の輝くシチュエーションが変わってきたことや、また塾通いで忙しく、疲れた心身の影響で笑顔が消えたのかもしれない。
“物”はなくても自然の森や木から発するマイナスイオンを浴びて育つ子供たち、“物”があふれ電磁波を浴びて育つ子供たちは“生命のエネルギー”が明らかに違うように思える。いずれにしろ、先進国で物にあふれた日本より、物資に恵まれていない国の子供たちの方が幸せそうに見えるのである。
そもそも、日本人は農耕民族で自然を愛し、畑を耕し、地域社会を大切にしていた。
いつのころからか自然を破壊し、畑にビルを建て、地域社会を疎むようになった。沖縄も貴重なサンゴや干潟が失われている。
“心”より“物(金)”を求める“拝物(金)主義社会”に変貌(へんぼう)したのではないだろうか。
物や金を追い求めるだけでは、本当の幸せは手に入れることはできない。子供たちの“目の輝き”を奪っているのは、そういう世の中を形成している大人たちにも責任があると思う。
“物”から“心”の時代へ、子供たちにきらきら光る目の輝きを取り戻してあげたい。
(今井恒子、(株)フロッサ代表取締役)
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