どこまで進む規制緩和。今月から「登録販売者」を置けば、スーパーやコンビニでも風邪薬や頭痛薬など大衆薬を売れるようになった
▼手軽にいつでも買える、という点では便利であろう。だが薬というものはリスクを伴う。ただ売ればいい―というものではない。客の求めに応じて成分の説明や効能をきちんと説明できるのか、不安は残る
▼1980年代から経済界を中心に規制緩和を求める声が高まり、バブル経済崩壊後に規制緩和、構造改革が急速に進められた。航空運賃の自由化、労働者派遣規制枠の大幅緩和などで、物づくりから働き方まで変化した
▼こうした動きに対し、経済評論家の内橋克人さんは「勤労者、中小企業、地方生活者、年金生活者といった集団は激流のなかに放り出され、多くの人が辛酸(しんさん)を嘗(な)めることになるだろう」との警鐘を鳴らした
▼それが現実となるのに10年を要しなかった。身近な現象として、地域からマチヤグヮー(雑貨店)が消えていった。とともに地域のつながりが希薄になったようだ。全県的にもシャッター通りが増えているのも気になる
▼県内各地で活性化の動きが盛んだ。活動の核が「人のつながり」と「手渡しのぬくもり」。身近なお手本として牧志公設市場は“教材”が豊富だ。このまま規制緩和を進めていいのか、立ち止まって功罪を考える時ではないか。
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