猛暑が続いている。子どもたちにとって楽しい夏休みが始まった。屋外で遊ぶ機会が増え、交通事故や水難事故などに十分気を付けなければならない。併せて熱中症の対策も重要だ。
熱中症を侮ってはいけない。重症になると、けいれんを起こしたり、意識を失うなど命を落とすこともある。外出時には、帽子や日傘を利用するほか、暑さを避け、小まめに水分と塩分を取るように心掛けたい。
強い日差しを受け、ほてった体は、汗をかくことで体外に熱を放出して体温を調整する。ところが、体内の水分が不足すると汗をかくことができなくなる。汗をかくことができないまま、気温とともに湿度が高くなると体温は上昇する。体温の調節機能が利かなくなった状態が熱中症だ。
県は6月から9月末まで、予防対策に役立てるため、県内23の定点医療機関の協力で熱中症発生状況を発表している。
17日発表した県の熱中症注意報によると、6月1日から今月11日までの6週間で県内の熱中症は77件。前年同期比で約6割減少した。梅雨明けが前年より10日遅れたことが要因とみられるが、7月後半から9月にかけ、気温が平年より高めとなることから県は予防対策を呼び掛けている。
予防策として、何よりもアルコール以外の水分を十分取ることが肝要だ。炎天下での海水浴や甲羅干しも避けたい。屋内だから安全ということはない。炎天下には、あまり外出をしない乳幼児や高齢者の熱中症も少なくない。室内で発症することもある。屋内でも日陰をつくり、通風をよくし、十分な水分の摂取を忘れてはならない。
地球温暖化による熱中症のリスクも上がっている。このまま温暖化対策を取らないと豪雨増加による洪水や台風の強大化による高潮の被害、熱中症による死者増につながると、14研究機関が参加した温暖化影響総合予測プロジェクトチームが指摘している。
ブナ林の生存に適した地域が68%消滅することで熱中症の死亡リスクが約3・7倍上昇するという。地球規模での環境保全が熱中症予防にもつながる。
猛暑警報が必要なほど地球温暖化が進む。打ち水や植物を利用した緑のカーテンなど身近な猛暑対策もある。熱中症を防ぐため、環境を重視した対策に各自で知恵を絞りたい。
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