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<11>米軍の毒ガス配備発覚 1969年7月19日朝刊2009年7月24日 
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 1969年7月の6〜12日の週に、在沖米軍基地内のVX神経ガスのコンテナからガスが漏れる事故が発生、これを吸った米軍要員25人(うち1人は米民間人)が病院に運ばれた。18日のウォール・ストリート・ジャーナル紙を基に報じた。大量殺戮(さつりく)兵器で、以前から沖縄に配備されているといわれていた生物・化学兵器の存在が、この事故により明らかになった。これを機に、同兵器の撤去を求める運動が広がった。
 22日、米国防総省のヘンキン次官補(広報担当)は、ある種の神経ガスを含む化学兵器を沖縄から撤去すると発表した。米国のガスその他の化学兵器が、米国外に配備されていたことを米政府として初めて認めた。同次官補は、沖縄に貯蔵されている神経ガスがGB(サリン)であると言明した。GBはVXなどと同種の有機リン系ガスだが、VXに比べるとその毒性は10分の1といわれる。
 22日の衆院沖縄・北方問題特別委員会で愛知外相らは、米側にガス兵器の速やかな撤去を申し入れたと答弁。さらに23日の衆院外務委員会で愛知外相は、米国務省が「沖縄の毒ガスを撤去する」と発表したことを報告。だが撤去の時期は明らかにされなかった。
 立法院は22日、本会議で「毒ガス兵器の撤去を要求する決議案」を全会一致で採択した。決議文は「国際的にも禁止されている毒ガス兵器を日本国土である沖縄に配備していることは、毒ガス戦を禁止する国際協定にも反し、人道上絶対に許されるべきものではない」としている。
 29日には、那覇市で5000人が参加し「毒ガス兵器の即時撤去を要求する県民大会」(復帰協主催)が開かれた。

◆VX神経ガス
 米軍毒ガス兵器の中核。大気中に放出されると長時間効力を失わないため、最も致死性の高いガスの1種。わずか数ミリグラム吸っても数秒間以内に死亡するほか、人工呼吸や特殊な薬剤を使わなければ、皮膚呼吸によっても数分間以内に死亡する。
(1969年7月19日朝刊より)


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