64年前、この島には「鉄の暴風」が吹き荒れた。27年の米軍統治を経て日本復帰を果たしてからでさえ37年を経ている。しかし山野には多くのみ霊が眠り、不発弾による被害は後を絶たない。沖縄の戦後処理はまだ終わっていない。
沖縄戦の記述をめぐる歴史教科書検定問題もある。鳩山政権には沖縄戦の戦後処理にこれまで以上の力を注ぎ、一日も早い問題解決を求めたい。
県援護課によると、沖縄戦の犠牲者は県民・軍人合わせ18万8千人余りに上る。これまでに18万4千柱が収骨されたが、まだ4千柱余が収骨を待っている。
年月を重ね、最近では収骨作業は年々困難になってきた。それでも毎年度80〜100柱ほどが収骨されている。今年は3月までに50柱が収骨された。今月に入ってからも、西原町幸地の壕跡と浦添市経塚の区画整理地内で計8柱が発見され収骨されたばかりだ。
県は「最後の一柱まで」を目指しているが、ボランティア団体はじめ、県の取り組みには限度がある。国の責任で始まった戦争であるならば、み霊を安んじるのは国の責務である。てこ入れに努めてほしい。
不発弾処理も同様だ。工事現場が民間の場合、磁気探査費用は民間が負担するという現行制度は腑(ふ)に落ちない。また不発弾が爆発し被害が発生したとして、その補償制度が整っていないのもおかしい。
不発弾はまだ約2300トンと推定される(県防災危機管理課)。不発弾処理は年平均30トンという。完全処理にはまだ70年以上もかかるとされるだけに、国の責任を前面に打ち出した法整備を図るのが急務だ。
歴史教科書検定問題については、「沖縄戦の教訓を後世に生かしてほしい」というのが県民の願いだ。そのためにも、検定の在り方をより中立で透明性のあるものにすべきだ。
教科書検定を糾弾した2年前の「9・29県民大会」前後から、重い口を開き始めた高齢の沖縄戦体験者が増えてきた。「今語らねば、沖縄戦の真実がゆがめられてしまう」との強い気持ちからだろう。体験者が語り始めた意味は重い。
戦後処理問題はほかに旧軍飛行場補償問題もある。時間がかかるほど解決が難しくなる。新政権は解決を急いでほしい。
次の記事:>>
今日の記事一覧
今月の記事一覧
最近の人気記事




ウィークリー1毎日更新!求人情報ならこちらから!
ぷらっと沖縄県内最大級!!お店選びが楽しくなるサイト!
総合住宅展示場アワセベイ住みたい家がここにあります。
しんぽう囲碁サロン世界中の囲碁ファン会員と対局
ライブカメラ琉球新報泉崎ビルに設置したライブカメラ
りゅうちゃん商店ウェブサイトからも購入可能に!
ちょBit新報パーソナルアド
琉球新報開発豊富な実績と媒体で、沖縄の心を結ぶ代理店です
琉球新報の本琉球新報の本がネットでも購入できます
週刊レキオ生活情報満載の副読紙。毎週木曜お届け
新報カルチャーセンター130講座 学ぶ楽しさがいっぱい
新報ローカルブログミニコミ紙連動のローカル情報

〒900-8525 沖縄県那覇市天久905
紙面・記事へのお問い合わせは、読者相談室までどうぞ。
電話098(865)5656 (土日祝日をのぞく平日午前10時〜午前12時と午後1時〜午後4時)
©The Ryukyu Shimpo
本ウェブサイト内に掲載の記事・写真の無断転用は一切禁じます。すべての著作権は琉球新報社または情報提供者にあります。