全国で初めてダイバーの立ち入り規制が検討されている慶良間海域(2005年12月)
【東京】2008年に施行されたエコツーリズム推進法に基づき貴重なサンゴ礁を保全しようと、渡嘉敷村と座間味村からなる慶良間諸島の周辺海域でダイバーの立ち入り人数の制限が来年にも実施されることが5日までに分かった。現状の半数程度に制限する見通し。両村は村議会12月定例会で関係条例を提案、施行し、早ければ来年4月以降にも規制する見通し。この法に基づく全国初の立ち入り規制となる。
推進法ではエコツーリズム推進に取り組む地域が自然観光資源の保護などについての構想を環境相など4大臣に申請し、認定を受ける。両村は08年10月に設立したエコツーリズム推進協議会で構想策定を進めており、10月中に申請する方針。4大臣からの認定を受けた上で関連条例を策定する。
立ち入り人数制限の理由について、環境省の那覇自然環境事務所は「故意的ではないが、ダイバーが集中することで足ひれやボート係留時のアンカーがサンゴにぶつかったり、砂を巻き上げたりして影響を与えることがある。サンゴ保護が一番の目的だ」と説明した。
協議会が策定している構想によると、各島周囲の水深30メートルより浅い範囲を「特定自然観光資源」に設定。立ち入るためには関係村長の承認が必要となる。許可を与える上限の人数も設定する。半減規制が実施されれば、一番人数の多い8月で渡嘉敷村1万1100人、座間味村1万1500人、一番少ない2月で渡嘉敷村1800人、座間味村1200人に制限される。
立ち入り許可はダイビングガイドなど事業者に与える。条例施行後は、オニヒトデの駆除などサンゴの保全活動への参加状況を調査。両村長が実績を参考に、事業者ごとに許可を与えるダイバーの人数の枠を割り当てる方針だ。違反した場合、30万円以下の罰金が科せられる。座間味ダイビング協会の又吉英夫会長は「サンゴが駄目になれば観光も成り立たない。事業者も危機感を感じており、立ち入り制限することで大事な環境を守っていきたい」と話していた。
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