国頭村辺野喜で実施されている塩ビ工業・環境協会による塩ビ建材外壁材の暴露試験
【東京】塩害対策に有効で、さびないとされる塩化ビニール製の外壁材の実証実験が国頭村辺野喜で7月から始まっている。塩ビ工業・環境協会(VEC、中央区)が、琉球大学とともに実施している。塩害の研究事例は少ないとされており、VECではデータを収集して塩ビ外壁材の有効性を実証し、国内で1%以下という普及率の向上につなげたい考えだ。
北海道、千葉を含めた3カ所で同時に始まった暴露試験は、同じサンプルを使い、連日の塩分量や日射量、温度をチェックしている。半年後には一定の結果を出す予定で、50年を視野に経年経過をみていく。
塩ビ樹脂は酸、アルカリに強いなど、化学的な安定性から塩の影響を受けにくく、表面から塩分が染み込むこともないという。
外壁材をはじめ樹脂サッシ、パイプなどとして使われ始めており、塩害の顕著な県内では、コンクリート壁の表面に張ることで保護効果が期待でき、個人住宅で導入するケースも出てきている。
鉄筋が腐食しコンクリート外壁がはく落したり金属が腐食したりする事例は県内でも顕在化しており、VECでは「塩害が深刻な沖縄では、この外壁材は大いに役立つと思う。太陽光の厳しい環境面から耐光性もあり、伸縮しない安定性がある」と利点を説明している。
塩ビ製品は米国で生まれた建材で、簡易な施工で済むため、ドイツなどでも高い普及率となっているという。ポリエチレンやポリスチレンなどに比べても耐用年数が長く、難燃性も高い。
過去にダイオキシン問題などが指摘されたが、VECでは「安全性は既に検証済み」として普及に力を入れ始めている。
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