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コラム「南風」 波照間島から宮古島へ2009年11月13日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

 波照間島に5年間かかわって高齢者の地域ケアのつくりかたを学び、島の豊かさとその可能性を確信しました。
 そんな折、タイミングよく宮古島で仕事をする幸運に恵まれました。沖縄県立看護大学では大学院で博士課程の教育が行われています。宮古島出身の博士課程の学生は、宮古島の高齢者の表情が朗らかで生き生きしていること、島を離れて沖縄本島で暮らしていても敬老会、冠婚葬祭、郷土行事などの郷友会活動が活発であることに着目しました。そして友人と方言で話すこと、伝統行事・地域行事に参加すること、宮古島に住むことが幸福感に影響していることを導きました。
 その研究のサポート役をした私は、その後、宮古島に足を運び高齢者と語る機会が多くなりました。公営住宅の集会所で、老人ホームへの友愛訪問やオレオレ詐欺にかからないための対策の勉強会などの活動報告をし、次年度の計画づくりとして、私たちがこれから地域で役立つために何をすればよいのかと真剣に話し合っている高齢者たちに出会いました。
 また小学校の近くの公園で、ゲートボールを楽しみながら、子どもたちが安心して遊べる公園にするために、草刈り機やかまを片手に汗をかいている高齢者たちがいました。さらに目の不自由なひとり暮らしの高齢者の家に、毎日のように隣近所の高齢者が集まり、歌い、踊り、楽しんでいる所でお茶を一緒に飲みました。
 今や本格的に寝たきりや認知症にならないような「介護予防」の時代になりました。それぞれの地域で、気軽に、気楽に、身近な場所で“たまり場”をつくり楽しむことは、介護予防につながります。高齢者の地域ケアは、集まる人々の好みを大事にして、「みんなちがって、みんないい」多種多様な活動でありたい。
(大湾明美(おおわんあけみ)、県立看護大学教授)


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