背負い投げのこつを丁寧に教える岡本記代子選手(右)=17日夜、石垣市登野城の八重山署武道場
【石垣】昨年開催されたろう者の五輪「デフリンピック」台北プレ大会で準優勝した柔道の岡本記代子選手(32)=東京都=が17日夜、石垣市の八重山署武道場を訪れ、同地区柔道スポーツ少年団(川満恒徳代表)の子どもたちに技を指導した。岡本選手の切れのある投げ技に、子どもたちは目を輝かせ、見入った。
岡本選手は25歳のとき、地域の柔道クラブで指導していた堀資雄(もとお)さん(43)=現石垣市在住=に出会い、柔道を始めた。柔道をやってみたい気持ちがあったが耳が聞こえない不安で踏み出せなかったという岡本選手。堀さんが手話ができたため、夢だった世界に飛び込んだ。
OLをしながらの練習の日々。最初の3年はなかなか芽が出なかったが、4年に一度の「デフリンピック」に目標を定めるとめきめきと力をつけ、ついに昨年、世界大会で準優勝した。
今回、岡本選手はことし6月に石垣島に引っ越した堀さんを訪ねた。堀さんは「八重山には女子の成人選手がいない。女の子が柔道を続けるきっかけをつくってほしい」と講師を頼んだ。
野底小4年の城間歩子(ほこ)さんは「背負い投げで踏み込む足の動きを教えてもらった。(岡本)先生みたいに強い人になりたい」と声を弾ませる。名蔵小4年の兼城翔太君は「素早く動くところがすごい。今度の大会では教えてもらった背負い投げで全部勝つ」と力強く語った。
岡本選手は「これまで教わるばかりだったから、教えるのはまだまだ。でもきょうはみんなと柔道ができてとても楽しかった」と笑顔を見せた。(深沢友紀)
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