「犯人は出てこい」とシュプレヒコールを上げる参加者=12日午後、読谷村楚辺のトリイ通信施設前
日米地位協定の改定と被害者への補償を訴える山川宗盛さん=13日、読谷村文化センター
読谷村文化センター中庭で13日開かれた「米軍人によるひき逃げ死亡事件に抗議する読谷村民総決起大会」。会場には、事件発生から1カ月以上がたった今も、容疑者の米軍2等軍曹が逮捕されず、県警の取り調べにも応じていない現状に対する村民約1500人の怒りといら立ちがあふれた。
大会後、参加者はトリイ通信施設の前までデモ行進した。施設内では容疑者が禁足下に置かれながらも通常通り軍務に従事しているとされ、参加者は眼前のフェンス越しに、施設内に向かって「犯人は出てこい」「被害者に謝罪しろ」と怒りを爆発させた。
「もしうやむやにしたら、あんたらと僕たちはそれまでだ」。フェンス前では、安田慶造読谷村長が怒気を含んだ声で呼び掛けた。「今まで(米軍と)友達関係を築いてきた部分があったが、今回の事件だけは許せない。身柄を日本の警察に渡せ」と厳しく糾弾した。
同村大湾の久貝早苗さん(38)は、息子の泰誠君(3)を連れて参加した。米軍絡みの事件を人ごとのように感じていたが、地元での事件に「行動を起こさなければ」と思った。「沖縄の人が泣き寝入りしなければならない世の中はおかしい」と強い口調で話した。
同村古堅の伊佐英正さん(57)は「ウチナーンチュがアメリカから人間としてばかにされている」と憤る。「まず目の前の捜査ができていない状況を変えてほしい」と日本政府に求めた。
◆「44年前と変わらない」/幼なじみの山川さん訴え
(1965年トレーラー落下で女児死亡)
【読谷】13日の読谷村民総決起大会には、1965年6月、パラシュート投下訓練のトレーラー落下事件で亡くなった小学5年生=当時=の女児を知る人たちも参加し、米軍人の事件や事故に関する日米地位協定の改定と被害者への補償を訴えた。
落下事件が起きた親志区の現在の区長、山川宗盛(そうせい)さん(54)=読谷村=は亡くなった女児と幼なじみの同級生で、家も近所だった。事件当日、パラシュート投下を目撃し、現場に向かい変わり果てた女児の姿を目の当たりにした。
山川さんは「基地があるからこんな凶悪な事件が起こる。40年前と全く変わらない現状を打開しなければならない」と訴え、「(女児と)一緒に参加している気持ちだ。二度と悲惨な事件を起こしてはならない」と語気を強めた。
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