「パフォーマンスキャスト」が繰り広げる明るく楽しいステージ=那覇市牧志のエンターテイメントカフェCandy
リクエストチケットで好きなアニソンをキャストに歌ってもらったり、お客さんが歌うこともできる
鉄腕アトム、キャンディキャンディ、ガンダム、タッチ、ワンピース…。いつの時代もアニメは子どもたちのヒーローだ。映像とともに鮮明に脳裏に刻みこまれるのがテレビで流れるアニメソング(アニソン)。那覇市牧志の国際通りにある「エンターテイメントカフェ Candy(キャンディ)」では、アニソン大好きな女の子たちが毎日2回、アニメソングを中心とした明るく楽しいステージを繰り広げている。
「Candy」は2009年11月にオープンした。店長の宮本英樹さん(32)も漫画好きだ。福岡県出身の宮本さんは7年前、沖縄に移住した。営業職のサラリーマンとして働いていたが08年、県内でアニメ関連グッズの専門店がオープンした際、300人もの行列ができたことを知った。「沖縄の人もこういう文化を待っていたのかと思った。カラオケはみんな好きなのでアニソンカフェをやってみようと思いついた」。
「パフォーマンスキャスト」と呼ばれるアニソン大好きなメンバーは12人。1日5〜6人で1回約30分の2ステージとウエートレス業務をこなしている。お客さんがステージでアニソンを歌うこともできる。
踊ることも大好きで曲に合わせて振り付けを考えるキャストの中心的存在の千尋さん。中学生のころ「テニスの王子様」(許斐剛作)のアニメ化をきっかけにアニソンが好きになった。「それまでは漫画が好きだったが、アニメで見てアニソンや声優に興味をもった。キャラクターが100枚以上のCDを出していて、歌詞に思いが込められている」と魅力を語る。
あみにゃんさんはアニソン好きの友人とカラオケに行き、影響を受けた。「キャストとして働きはじめてから興味を持ってアニソンを聞きはじめた」というが、ほかのキャストから「一番開花した」と言われるほどステージではキャラクターになりきってパフォーマンスをしている。
りこさんは映画が好きで、サウンドトラックを集めていた。「ジブリ映画を見て久石譲さんが好きになり、アニメも面白いと思うようになった」という。「キャストになり、みんなと交流して、アニソンがさらに広がった」と笑顔で語る。
オープンから3カ月余、高校生から40代まで客層は幅広い。中北部からの常連客もできた。週末は男女を問わず多くの客でにぎわうという。1人で訪れた客同士が仲良くなり、アニソン仲間の輪が広がっていくそうだ。
「これまでオタクを隠してほかのバイトをしてきたが、ここでは思いっきりアニソンを楽しむことができる。アニメや漫画は人生を楽しむために欠かせないもの」とキャストを満喫している千尋さん。好きなことを思う存分楽しみ、誰にもこびない自分らしい人生を歩むキャストたち。ステージで楽しそうに歌い、踊る姿はキラキラ輝いていた。
文・豊浜由紀子
写真・花城太
(おわり)
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