【ワシントン共同】14日付の米紙ワシントン・ポストは、イランが1980年代後半にパキスタンから核爆弾3発を100億ドル(約9千億円)で購入しようとしていたと、パキスタンの「核開発の父」カーン博士が証言していたと報じた。
証言は、カーン博士が北朝鮮やイランへの核拡散を告白し、自宅軟禁下に置かれた直後の2004年にパキスタン当局が記録。パキスタンが核実験を行ったのは1998年だが、米情報当局は同国が86年には核兵器製造能力を取得していたとみており、イランへの核兵器売却も「理論的には可能だった」と同紙は指摘している。
同紙が入手した証言によると、パキスタンはベグ元陸軍参謀長が中心となり、イラン側からの財政支援と引き換えに、87年に核兵器売却を計画。イランの核兵器開発に携わっていたシャムハニ元国防軍需相が実際に核兵器を受け取るために、イスラマバードを訪問した。
だが最終段階になり、パキスタン政府の閣僚から引き渡しに否定的な意見が相次いだ。このためベグ氏はブット元首相らに直談判したが、核兵器ではなく、ウラン濃縮に使われる遠心分離機の部品と設計図が譲渡されたという。(共同通信)
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