最後の打者を左飛に打ち取り、マウンドに集まって喜びを爆発させる興南ナイン=阪神甲子園球場(又吉康秀撮影)
初優勝を果たした選手らと共に、喜びに沸くアルプススタンド=阪神甲子園球場(又吉康秀撮影)
【甲子園取材班】第82回選抜高校野球大会最終日は3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝を行い、2年連続4度目出場の興南が日大三(東京)を10―5で破り、初の栄冠に輝いた。県勢の優勝は1999年、2008年の沖縄尚学以来2年ぶり3度目。1960年に那覇が県勢として初めて選抜大会に出場して50年目の節目に栄冠を勝ち取った。
興南は1―3と2点を追う六回表、島袋洋奨の適時二塁打などで5―3と逆転。追いすがる日大三はその裏、2本の長打と小技を絡めて同点に追い付いた。その後興南・島袋、日大三・山崎福也の両エースが好投を見せ5―5のまま延長に入った。
延長十二回表、興南は相手の守備の乱れを突いてチャンスを広げると、打者一巡の猛攻で5点を奪って初優勝を引き寄せた。
興南は1回戦で関西(岡山)に4―1、2回戦の智弁和歌山に7―2、準々決勝では帝京(東京)に5―0、準決勝で大垣日大(岐阜)に10―0で選抜初勝利から決勝まで駆け上がった。
<センバツ決勝ドキュメント>
午前6時半 興南の選手、宿泊先の大阪府のホテルで起床。10分後に通常通りホテル周辺を散歩。
午前7時 興南の選手、ホテル内で日大三高の試合ビデオを見ながら朝食。
午前8時半 興南の選手、甲子園球場に向けてホテルを出発する。
午前9時半 興南と日大三高の選手が相次いで甲子園球場入り。
午前9時45分 那覇市奥武山に完成した沖縄セルラースタジアム那覇の落成式で翁長雄志市長が「興南高校には必ず勝ってほしい」とあいさつ。
午前10時 甲子園球場が開門し、観客が続々入場。最終的に4万3千人が観戦した。
午前11時ごろ 甲子園開門から約1時間で興南アルプス席の入場券完売。
午前11時15分 興南の選手がグラウンドに姿を見せると、大歓声で迎えられる。
正午 興南高校出身でプロボクシング元世界王者の具志堅用高さんが観客席に入ると、写真撮影などを求める人だかりができる。
午後12時7分 興南の選手がノックを開始。
午後12時31分 決勝戦開始。アルプスの応援団の声援は試合の回数を追うごとにヒートアップ。
午後2時29分 興南と日大三高が5―5の同点のまま九回を終え、延長戦に突入。
午後3時26分 興南の左翼手の安慶名舜が飛球をつかんでゲームセット。日大三高を10―5で破り初優勝を決める。1999年、2008年に優勝した沖縄尚学に続き、県勢3度目の快挙。アルプスの応援団、テレビやラジオで応援していた県内の応援者たちの歓声が上がる。
午後3時28分 甲子園球場で興南の校歌が流れる。
午後3時50分 第82回選抜高校野球大会の閉会式開始。51分、我如古盛次主将が優勝旗、選手らは優勝メダルを受け取る。
午後4時7分 興南の校歌が再び流れる。
午後4時すぎ 琉球新報などが号外を配布。
午後6時20分 興南の選手が大阪府のホテルに到着。ホテル従業員から花束を受け祝福される。報道陣から取材を受ける。
◆興南ナインきょう帰沖 学校に夜到着
興南ナインは4日、神戸空港を午後6時発の日本トランスオーシャン航空(JTA)1309便で沖縄に出発し、那覇空港には午後8時10分に到着予定。空港からバスで那覇市古島の同校に向かう。
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