仲井真弘多知事(70)は2日、県庁内で県政与党の幹部と面談し、この席で自民党県連の新垣哲司会長は11月の県知事選への出馬を要請した。出席者によると、仲井真氏は「前回知事選のように『県民党』の体制が望ましい」と2期目出馬に向けた環境整備に初めて言及した。後援会や各種団体との相談を進めた上で正式な出馬表明の時期を検討していく考えを示した。一方、社民党県連、共産党県委、社大党の県政野党3党は、同日までに政党以外の団体との意見交換を終え、各団体から推薦があった宜野湾市長の伊波洋一氏(58)を統一候補とする方針を事実上固めた。7日にも擁立を正式に決め、出馬要請する。伊波氏は都内で記者団に対し「前向きに検討したい」と述べ、あらためて出馬の意欲を示した。
今年の県内最大の政治決戦となる県知事選は、再選を目指す現職の仲井真氏に、県政奪還を狙う伊波氏が挑む構図がほぼ固まった。「第三極」の勢力が候補者を擁立できるかに注目が集まるほか、知事選の対応が定まっていない民主党の動向が今後の焦点となる。
仲井真氏に出馬要請した新垣会長は「自民党として早めに出馬を表明してほしいという考えを伝えた。後援会としっかり話をして、近いうちに連絡があるはずだ」と述べた。
仲井真氏は与党との面談に先立ち、2日早朝に後援会の常任幹事会に出席。仲井真氏が「後援会の忌憚(きたん)のない意見を踏まえて、なるべく早めに方向を定めたい」と述べたのに対し、幹事からは2期目出馬を促す意見が相次いだ。後援会は31日に激励会を開催することを決定した。
県政野党では社民、共産、社大の3党でつくる選考委員会が2日、沖縄平和市民連絡会とヘリ基地反対協議会との意見交換を行い、2団体とも伊波氏の名前を上げた。
新里米吉選考委員長(社民党県連委員長)は記者会見で「今の沖縄の置かれた政治情勢を考えた結果、最有力候補として伊波氏がふさわしいという判断だと思う」と述べ、各団体の意見を尊重する方針を示した。
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