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“2方面交渉”に批判 移設容認派と密会重ねる前原氏2010年8月19日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

 前原誠司沖縄担当相が17日夜、仲井真弘多知事や島袋吉和前名護市長らと別々に密会を重ねた。関係者によると、島袋氏らとの面談は前原大臣側から呼び掛けた。米軍普天間飛行場移設をめぐり、名護市移設容認の立場を取る島袋前市長や地元区長らとの密会は、移設問題が進まぬ中、県内移設推進の最後のよりどころとして容認意思を再確認する狙いがあるとの見方がある。移設に強い拒否姿勢を見せる稲嶺進名護市長は前市長らとの頭越しの会談に反発。政府との溝は広がるばかりだ。前原氏と近い関係者は「政権内でも一番沖縄と近い存在だという自負の表れではないか」と推測した。

 夜のネオンがともり始める東京・銀座。仕事帰りのサラリーマンが行き交う中、一見して沖縄勢と分かるかりゆしウエアに身を包んだ島袋氏らが姿を現した。前原大臣との会食に向かう島袋氏は土産が入ったと見られる白い紙袋を下げていた。名護から上京した4人はタクシーに乗り込み急発進、尾行車を振り切るように加速して赤信号を通過した。深夜にホテルへ戻った島袋氏の手に紙袋はなかった。

■第三極に関心
 複数の証言がある中で、前回の5月の密会と同様、前原大臣は会談自体を頑なに否定した。
 だがこの日、赤坂の議員宿舎に帰ってきた前原大臣の手には、島袋氏が持っていたのと同じ白い紙袋が握られていた。隠すこと自体が会談の後ろめたさを逆に浮き上がらせる。
 島袋氏らとの席では、振興策が話し合われた5月の密会とは異なり、11月の県知事選が主な話題に。関係者によると、前原氏は、出馬が確定的な仲井真知事や伊波洋一宜野湾市長とは別の第三極の動向に関心を示した。仲井真氏について前原大臣は「県民のために頑張っておられる」と賛辞を送り再選に期待感をにじませていたという。
 ある政府関係者は大臣の行動を「沖縄の本当の声はどうなのか、自分なりに確かめたいとの思いがあったのではないか」と分析する。別の政府幹部は「県民世論から見れば前原氏の行動は批判される。しかし、あらゆる関係者に話を聞くことは政治家としての判断だ」と述べ、今後も移設容認派との非公式の意見交換は続くとの見通しを語った。

■「市長は2人か」
 5月に続く前原大臣と前市長らとの密会に、稲嶺進名護市長は「理解に苦しむ。名護市長は2人いるのか」と不快感をあらわにする。
 稲嶺市長は「(普天間移設問題に関する)地元の地元ということで会ったかもしれないが、政府側が地域の区長と直接会う理由が分からないし、その場に前市長が同席するのもどうなのか」といぶかった。その上で「はっきりしているのは国は辺野古に(普天間代替施設を建設)したいということだろう」と言い切った。
(滝本匠、外間愛也)


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