宮里正子さん
浦添市は1日付で、元那覇市歴史博物館学芸員の宮里正子さん(62)を浦添市美術館の新館長に任命した。同美術館は琉球漆器を中心とした常設展示に特化しており、宮里さんが沖縄の漆芸文化の研究や伝統技術の内外への発信で実績を残していることを評価した。前任の前田孝允館長は2005年の就任から6年の任期を終え、退任した。
宮里さんは県内の女性学芸員の先駆けでもあり、1990年の開館以来、女性館長の就任は初めて。「アジアの特徴である漆の文化を幅広く紹介するとともに、地域に開かれた教育の場としての美術館を目指していく」と抱負を語った。
宮里さんは那覇市出身。終戦後の首里の美術村「ニシムイ」で活動した画家・安次嶺金正氏を父に持つ。沖縄海洋博覧会沖縄館、浦添市美術館で学芸員を務め、那覇市歴史資料室では、中国・北京故宮博物院が所蔵する琉球王朝の文物品の数々を初めて沖縄に里帰りさせる特別展覧会の実現にも関わった。
学芸員経験者の館長就任について宮里さんは「現場を歩いてきた学芸員が館長に就くことで、職員や女性たちにも元気を与えることになるのではないか」と話している。
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