強風でシャッターが壊れ、散乱した商品を片付ける店員=29日午前10時すぎ、那覇市久茂地
那覇市で最大瞬間風速55.3メートルと5月の台風で最も強い風を記録した台風2号。週末の沖縄を襲った台風は農作物や店舗など県内各地に被害を残した。地域住民に親しまれた古木も倒壊した。最大27万世帯という大規模停電に沖縄電力は復旧作業に追われているが、29日午後11時現在1万3200世帯が停電したまま。県民からは「電気がないと何もできない」と早期復旧を求めていた。
糸満市糸満の中央公設市場ではアーケード屋根が落下し、店舗前に残骸が散乱した。近くに住む上原恵美子さん(63)は「真夜中に大きな音が起きたので何かと思ったが、こんな事態になっていたとは。昨晩の風はとても強く、怖かった」と語った。
豊見城市平良では、豊見城団地前のおよそ約10メートルの大木が倒れ、片側1車線の道路を完全にふさいだ。八重瀬町では、陸に上げられた廃船や自動販売機の横倒しもあった。久米島町では道路冠水で自動車十数台が水没。護岸が倒壊した。
大宜味村白浜の高台では、強風で飛ばされたトタン屋根が電線に引っかかり、電柱1本が根元から折れた。同村津波の高台ではトレーラーハウス1台が強風で横転。近所に住む下西孝吉さん(49)も菜園のトタン屋根が飛ばされた。「この辺りは風が直撃するので台風のたびに物が壊れる。何もできない」と顔を曇らせた。
金武町立金武中学校では、グラウンドの一角にあるゴルフ練習場が全壊した。トタンの屋根はほとんどが剥がれ、一部は80メートルほど離れたグラウンドの隅まで飛ばされていた。町役場は30日に学校側と対応を協議する。
台風2号の暴風雨は、国際通りの土産物店などにも影響を及ぼした。琉球ガラスや紅型などを販売する店舗では窓ガラスの一部が割れるなどの被害が出た。経営者は「窓ガラスが割れるほどの被害は店を経営してから初めて。警戒はしていたが、予想以上に今回の台風は強かった」と話した。
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