県水産海洋研究センター(勝俣亜生所長)は16日、沖縄本島から宮古島にかけての海域で、クロマグロのふ化直後の仔魚(しぎょ)を採集したと発表した。100匹以上を捕獲したとみられ、同センターの担当者は「これほどの量が採集されたのは初めて。画期的なことで資源管理上、重要な調査成果だ」と説明した。今後、採集調査や周辺海域の水温、潮流観測などを実施し、クロマグロの仔魚の分布状況に関する情報を収集し、関連性を解析する。
太平洋クロマグロ仔稚魚分布を調査する水産庁の事業で、水産総合研究センターや関係県が共同で実施した。日本海から南西諸島沖にわたる20年ぶりの広域調査で、沖縄近海は県水産海洋研究センターが5〜7月に計9航海の分布調査を進め、クロマグロの仔魚の採集に成功した。発見されたのは体長1センチ以下で、ふ化後20日未満の個体という。
同センターによると、北太平洋でクロマグロの産卵場は南西諸島を中心とする日本周辺海域のみ確認されていたが、今回の調査結果から、県近海の仔魚調査の重要性があらためて浮き彫りになったとしている。クロマグロはマグロ類の中でも最高値で取引されることから、近年急速に漁獲量が増加。国際的な資源管理の対策強化が求められている。
担当者は「北太平洋でのクロマグロ資源量の動向を早期に把握し、適切に利用するための資源管理手法の開発につながる。クロマグロの持続的な利用に大きく貢献できる」と話した。
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