県庁内へ環境影響評価書が入った段ボール箱を運ぶ沖縄防衛局職員ら=28日午前4時6分、県庁(名嘉眞朝英撮影)
環境影響評価書 骨子
政府は28日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けた環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県庁に運び入れた。沖縄防衛局の真部朗局長らが同日午前4時に県庁の守衛室に置いた。虚を突く搬入に反発した県内移設に反対する県民が県庁に押し寄せ、提出を阻んで座り込みを続けたが、県は受理する方針を決めて防衛省に伝達した。対米公約化していた年内提出は県の仕事納め当日にぎりぎり果たされた。しかし提出をめぐる連日の混乱で、県民の怒りと反発は激しくなり、埋め立て申請など今後の手続きに影響を与えそうだ。仲井真弘多知事は埋め立て申請を見据え、「県外という私の考えをしっかりもって対応していく」と述べ、埋め立て申請を認めない意向をあらためて示した。
県関係者によると、28日午前4時ごろ、沖縄防衛局から守衛室に「これから書類を持って行く」と電話があり、約10分後に車4台が到着。職員約20人が段ボール箱16個を守衛室に運び入れた。しかし阻止行動などで飛行場部分で必要な20部を運び入れられず、埋め立て部分に関する手続きしか開始できない。同局は残り部数も近く搬入する予定。
仲井真知事は幹部と協議し、評価書を受理する方針を決定。正月明けの1月4日に開封し、要件が整っていれば12月28日付で正式に受理する。
一川保夫防衛相は未明の搬入は同局の判断と強調。「妨害的行為があったため、このような時間帯になったのはやむを得ない」と述べた。
評価書は約7千ページ。評価対象の航空機の一部を米軍が2012年中に導入予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイに変更。飛行ルートも集落上空を飛ばない名目で台形としていたが、米側から「飛行機は台形には飛ばない」と修正を求められたため、楕円形(だえん)とした。このためルートが名護市安部に近づく。
評価書はアセス手続きの最終段階。知事は評価書の飛行場部分を県条例に基づき45日以内、埋め立て部分は法律で90日以内に意見書を政府に返送する。政府は必要に応じて評価書を補正し、公告縦覧にかけてアセス手続きが完了。政府は来年6月ごろまでにアセスを終え、埋め立てを知事に申請したい考えだ。しかし仲井真知事は埋め立て申請を承認しない意向を示している。
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