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2012年1月24日

 星の上を歩いている気分だった。足元の砂地をこすり、海草を揺らすと、青白い光が広がる。ピカピカ短く光るのが夜光虫で、ボーッと長く光るのがウミホタル。海の発光生物の神秘的な共演に酔いしれた
▼先週末、生まれて初めてウミホタルを見た。場所は沖縄市の泡瀬干潟。60人余が参加する深夜の観察会があった。懐中電灯を消すと海面が幻想的に輝く
▼子どもたちは「すごい」「きれい」と歓声を上げ、大人も「海の中の天の川だ」と我を忘れた。前を歩く人の足跡には次々と光の残像ができ、アニメの妖精のよう
▼ウミホタルも夜光虫も、青森から沖縄まで分布するプランクトンの一種。藻場があり、遠浅できれいな海だからこそ見られる。夜に潮が引く冬の大潮の時しか味わえない貴重な体験だ。陸地から1キロ以上沖。ヒトデやフグ、エビも現れ、子どもたちは得意気に素手で捕まえた
▼数百メートル先を見ると作業船が停泊している。昨年10月に工事が再開された埋め立て地へ土砂を送り込む船だ。案内してくれた写真家の小橋川共男さんは「2009年に工事が止まってからは、一時消えていたアーサや海草が復活していた。これから影響が心配だ」と表情を曇らせた
▼あのきらめきを自分の目で確かめた子どもたちは、ずっと心に刻みつけるだろう。それがいつまでも体験できる干潟であってほしい。


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