オスプレイ配備による住民への対策不足や自然環境への悪影響などについて指摘があった県環境影響評価審査会=27日、宜野湾市のカルチャーリゾートフェストーネ
審査会で委員からは津波などの自然災害時における環境や地域住民への影響について記述がないことに対し、「非常に心配だ」などと不安視する声が上がった。昨年3月の東日本大震で、防災対策が社会全体の課題となっている中で、あえて一行も触れないという不可解な評価書となっている。
琉球大学教授(環境防災工学)の仲座栄三委員は「津波災害時の記述が全くない。福島原発事故のこともあり、非常に心配だ」と発言。宮城邦治会長は1960年のチリ地震による津波で、名護市大浦でも高さ3・85メートルの津波を観測し、真喜屋では3人の女性が犠牲になったことに触れ、「(基地のような)構造物ができれば、あの当時と違う潮流ができて、影響を受ける」と指摘した。
準備書に対する住民意見の中には「自然災害によって受ける影響についての想定と対策を記述するべきだ」との意見があった。対する評価書での事業者側の見解は「災害時の影響については環境影響評価の対象ではないことから、準備書には記載していません」だった。
琉球大学理学部教授の大出茂委員は「辺野古は琉球海溝に面していて、海溝型の地震が起きらないとも限らない。もし、造られた基地に劣化ウラン弾や放射性物質が貯蔵されていた場合、津波が来たら全てが消失することになりかねない」と警鐘を鳴らした。
宮城会長は「基地内にはどんな兵器や爆弾が配備されるか分からない。自然災害時の環境への影響、地域住民への影響についてしっかりとした対応、コメントがあるべきだ」と注文を付けた。
◆怒り越え、あきれ笑いも
分厚いデータを基にしながらも基地建設ありきの筋立てや「住民理解を求める」とうたうが説明責任を放棄―。県アセス審査会では、どう転んでも事業実施にたどりつく評価書の書きぶりに、怒りを通り越し笑いが生まれる場面もあった。
騒音のウミガメへの影響予測について「これはすごく驚いた」と辻瑞樹委員(琉大農学部教授)。騒音を嫌って辺野古から他地域に逃避したとして、国内個体は減少傾向にあり逃避先での頭数増加による生存競争が起きる可能性は低い―とするくだりだ。辻委員は「タンチョウに例えると、今減ってしまって釧路湿原にしかいない。湿原に何か造っちゃったけど、ほかに空き地がいっぱいあるから大丈夫ですよね、と言ってるようなもの」と話した。
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