食の架け橋賞審査委員特別賞を受賞した宮古総合実業高校環境班の生徒ら=27日、宮古総合実業高校
【宮古島】、日本農業賞(主催・NHK、全国農協中央会など)の特別部門で、食と農業に関わり未来の豊かな生き方へのヒント、懸け橋となる活動をしている個人、団体に贈られる「第8回食の架け橋賞」の審査委員特別賞に、宮古島で日本そばの研究・栽培を進める宮古総合実業高校環境班が選ばれた。
県内最大のサトウキビ生産地である宮古島は、生活用水のほとんど全てを地下水に依存しており、サトウキビの連作によって地中に残った硝酸態窒素が地下水を汚染する恐れが指摘されてきた。
環境班は、沖縄ではほとんど栽培されていないソバをサトウキビ栽培の空白期間に植えることで、硝酸態窒素を吸収させる研究を続けている。ソバは2カ月程度で収穫でき、粗放栽培でも育つなど利点がある。現在では4人の農家によって生産組合が設立され、市内に専門店もできた。同班はパンやケーキ、クッキーなどそば粉を使った加工食品の研究もしている。
同班の池城ひかりさん(18)は「宮古島の食糧自給率を上げ、地下水を保全するために研究してきた。自分たちだけでなく、先輩と一緒に取った賞だと思う。後輩も受け継いでいってほしい」と喜びを語った。
指導に当たった前里和洋教諭は「農業、食糧という日本の抱える問題について、小さな島の高校生の取り組みが評価され驚いている。後輩たちの励みにもなる」と生徒たちをたたえた。
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