昨年の前沖縄防衛局長発言―。本紙が第一報を報じた半日後に、全国紙や通信社の英文ニュースサイトが世界へ向けて記事を配信していた。ネット社会の目まぐるしいスピード感を味わった
▼米メディアのニュースサイトでも米軍普天間飛行場問題をはじめ、沖縄の基地問題を扱う機会が増えた。沖縄問題が今や国際的関心事になってきている証左だろう
▼ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使って基地問題を訴える動きも急速に広がっている。先日訪米した「アメリカへ米軍基地に苦しむ沖縄の声を届ける会」のメンバーはリアルタイムでフェイスブックから情報を発信し、注目を集めた
▼「沖縄の今を海外へ伝えよう」と本紙も昨年5月、英文ニュースサイトを開設した。米軍基地の過重負担にあえぐ県民の姿、沖縄と日米両政府とのせめぎ合いの本質が東京経由ではうまく伝わらない。ならば、直接発信しようというのが主な動機だった
▼ただ、沖縄は基地以外にも解決すべき諸問題を抱える。世界に伝えたい独自の芸能や文化、シマで異なる祭り、豊かな自然がある。アジアの経済圏へ向け飛躍を期す県内企業を後押しする情報発信も必要だろう
▼琉球の先人は舟を操り「万国津梁」の精神で諸国の懸け橋となった。「その子孫は、どういう懸け橋となるか」。世界から問われている気がする。
英文へ→Kinkomokuzetsu: Column
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