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2012年2月10日

 沖縄こどもの国の人気者、ゾウの琉花が十三祝いを迎え、来園者から祝福を受けた。ゾウの平均寿命は50〜60年といわれる。数え13歳は青年の仲間入りといったところか
▼沖縄では生まれた年と同じ干支(えと)の年を「トゥシビー」(生年)として祝う。数え13歳は生まれて初めての生年祝い。今は小学5年の学年行事で行うことが多いようだが、かつては家庭で子の成長を祝うのが主流だった
▼慣れない和服を着せられ、友人を招いてごちそうを食べた光景を思い出す。母は「女の子は(次の生年祝いとなる)数え25歳にはもう家にいないはずだから」と張り切った。親の心も知らず、お姫様気取りではしゃいだ
▼「生年祝には子供でも好きなだけの友達を招待し、膳部を調へて、献酬の儀式から始まって饗応をする。こまじゃくれた可笑な話でもある」。那覇出身の歴史家、東恩納寛惇は「童景集」でこう描写した。大人をまねて宴会をする子どもたち、ほほ笑ましい姿に目を細める親の姿が目に浮かぶようだ
▼現実の世界はだいぶ変わってしまった。子の成長を見守るはずの大人が、大人になり切れずがくぜんとすることがある。大震災で命の尊さを再確認したはずなのに、児童虐待事件が後を絶たない
▼遅まきながら新しい沖縄振興計画で子育て支援が拡充する。「子は社会の宝」。子どもが安心できる社会を築き直さねばならない。


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