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親子の情愛、唱えに込め 組踊「賢母三遷の巻」好演2012年2月15日 
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薪を取って帰った千代松(宮城、中央)を迎える母(海勢頭、右)、下庫理(山入端)=11日、浦添市の国立劇場おきなわ

 国立劇場おきなわ企画の組踊「賢母三遷の巻」が11日、浦添市の同劇場で行われた。立方統括・親泊久玄、立方指導・海勢頭あける、地謡指導・照喜名進。わが子を思う母の賢明さと、それに応える息子の勤勉さが結実する物語を描いた。長いせりふも多い中、気持ちを込めて演じた。
 物語は夫の亡き後、息子・千代松(宮城茂雄)にとって良い環境を探し、母(海勢頭)は引っ越しを繰り返す。3度目に学校所の近くに引っ越したところ、千代松は学問に親しむようになる。
 豊世松の按司(親泊邦彦)はお忍びで領地内を巡視。他家へ奉公し病弱な親に孝養を尽くしている島袋(大湾三瑠)から千代松の家の状況や母の教育熱心さを聞く。豊世松の按司は母子を城へ呼び、地頭の印判を与える。
 海勢頭は序盤、夫亡き後のわが子を思う切なさを表現。終盤は地頭の印判を受けた後の切り替えが印象的で、感謝の念が唱えにこもった。宮城は母を支え、勤勉に励む千代松を好演した。島袋役の大湾は脇役ながら特にせりふが長い。しかもコミカルな唱えが必要で力量が問われる重要な役柄を、めりはりを付けて演じ会場を沸かせた。
 組踊に先立つ第1部は「男性舞踊家の世界〜舞薫り」と題し高江洲清勝・前當正雄「女特牛節」、金城陽一「天川」、田口博章「鳩間節」、大浜暢明「むんじゅる」、佐辺良和「花風」を披露した。全体として各演目の魅力を引き出した。踊り手の手がそろわなかったり、地謡の一部で少し音が乱れたりする場面もあったのは惜しまれた。
(古堅一樹)


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