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立ち回りに躍動感 組踊「父子忠臣の巻」2012年3月7日 
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主君の敵・束辺名の按司(親泊、中央)に切りかかる兼元大主(赤嶺、左)と山城の比屋(神谷)親子=3日、浦添市の国立劇場おきなわ

 国立劇場おきなわ企画の組踊公演「父子忠臣の巻」が3日、浦添市の同劇場で行われた。躍動感あふれる立ち回りやリズミカルな音楽の連続、こっけいな間の者などが楽しめた。変化が多く飽きさせない展開で、会場を沸かせた。
 物語は、野望を持つ束辺名の按司(親泊久玄)が、領民から慕われる糸数の按司(宇座仁一)を夜討ちする場面から始まる。糸数の按司の臣下・山城の比屋(神谷武史)は跡継ぎの若按司(周東秋馬)を助けて逃げ、敵の束辺名按司を討つ機会をうかがう。
 冒頭で悪役・束辺名按司が登場した。演じた親泊はいかにも強欲な雰囲気を漂わせる唱えと、「二童敵討」あまおへの七目付のような豪快なしぐさを見せ、迫力の演技で魅了した。
 草切(大湾三瑠)は束辺名按司の悪政をこっけいに嘆く間の者として登場した。コミカルに身振りを交えたひょうきんな語り口は、脇役だが重要な間の者の魅力を存分に表現し、会場は笑いに包まれた。
 糸数按司の元家臣・兼元大主(赤嶺正一)は、主君の敵・束辺名按司を討つため、山に潜む。そんな中、兼元大主の息子・山城の比屋が若按司と一緒に出現。双方は敵だと勘違い。山城の比屋役の神谷は若按司を背負いながら、やりで激しい動きを見せた。兼元、山城は途中で親子と気付き、共に束辺名を討ちに向かう。
 束辺名が供たちを連れ、兼元、山城の親子と対決する場面は、激しい立ち回りが連続。親子が主君の敵・束辺名を追い込み、討ち果たすと、客席が沸いた。
 実際に殺陣の場面は、刀で切る場面も舞台上であるなど、玉城朝薫の五番と比べると写実的で分かりやすい演目に観客も沸いた。ベテラン、中堅、若手がバランス良く配役され、見応えがあった。


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